<パリ個展回想>悪夢の続きの続きのまた続き
4月11日月曜日
制作会社の人が
不備のあった作品のやり直しをすると
言ってくれたので
会期には間に合わなくても
途中からは完璧な作品展示ができると
安心したのもつかの間
夕方 お店の方から
携帯に電話がありました
「やり直しなんてしたらお店が破産してしまう」
「そちらの扱いが悪くて剥がれたのでは?」
「制作会社はやり直しにかかる費用を持つつもりがない」
なにそれーーーーーー(~_~;)
電話がかかってきたのはタクシー乗車中だったので
かなり感情的な相手に落ち着いてもらう為にも
「一旦電話を切って掛け直します」と言ったちょっぽさん
ホテルに戻り
日本の知人に連絡して制作方法について
情報を収集したり
2人で話し合って今後の方向性を考えたり
結論としては
やり直しはしない(しても良くなる保証がない)
作品の販売はしない(不完全な物をお渡しする事はできない)
そして何より
作品の色は日本で作るより美しい(ちょっぽさんは満足している)
個展終了後お店で作品を預かってくれる
…という先の事も考えて
お店の方と話し合う事になりました
ここからは元経営者のちょっぽさん
相手の事情もふまえながら
見事に解決の道を見つけ出しました
ほーーーーっとしました
一安心です
でもこれこそが
海外で活動すると逃れられない洗礼のようなもの
文化の違いや考え方の違いを体感したからこそ
日本人としての感覚で
相手を慮らないといけないな・・・と思いました
個展が始まるまでに
パワーを使い果たしたような気分
そんな個展開催前日の夜でした
夕方お店からの電話があるまでの二人は
こんなにニッコニコでした
昼間大好きな「Du pain et des idées」で
美味しいパンを買って食べて ・・・
天国と地獄が1日でやってくるなんて
なんて日だ〜!